■嫁に行った娘の問題とは?
私達の子供時代は親から「お兄ちゃんだから〇〇しなさい」とか、「女の子だから〇〇しなさい」など言われて育った時代です。古い考えとわかっていますが、それでも嫁にいったら 実家の親の財産を欲しがることは、あまりいいことでは無いように感じてしまうのは、子供 のころに親から言われてきたことが大きく影響しているように感じます。
大人になると兄弟でも離れ離れに暮らしているので話をする事は無くなります。なのに親 が亡くなった時には、いきなり親の財産を兄弟で分けるという、とても今までしたことが無 いくらい重要な話を久しぶりに兄弟間でする事になります。
今でも⻑男の力はやっぱり強いんです。そして嫁に行った娘はやっぱり弱いんです。
■よくある問題
⻑男が主導権を持って親の遺産の分け方を決めて、それに兄弟がしたがう形があります。嫁に行った娘は「期待していなかったから、それでいいよ」と妥協してしまいます。本当は納得していなくても!
また、⻑男が説明してくれないケースもあって、「葬儀費用を支払うから、銀行の書類に署名押印して送り返せ」と⻑男から言われ、わけもわからず署名押印して送り返したら、その書類が遺産分割協議書で、自分はいらないという書類にサインさせられていたケースも少なくありませんよ。
●どうすればいい?
必ず知っておいて欲しいことは!
親が亡くなった後に実印と印鑑証明書が必要な場合は、どんなにせかされても十分納得し てから行動に移す事です。
あまり法定相続分の話は好きではありませんが、理不尽に遺産分割の話を兄弟がしてくる 場合は、⺠法で守ってもらいましょうね。
≪自分が頑張れば、自分の子供が助かる事を忘れないで下さい≫
★終活ジュニアお勧めポイント
兄弟の中に我の強い人がいる場合は、親が元気なうちに子供から「兄弟が揉めない様に遺言書を書いてください」とお願いしてみて下さい。私の経験上、子供からのお願いが最も親が遺言書を書くきっかけになっています。
欲があるからではなく、兄弟仲良くあり続ける為にお願いをして見て下さいね!