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25回目のブログ 【孫への教育資金贈与の話】

■孫への教育資金贈与って何?

祖父母から孫へ教育資金を目的としてお金を贈与する事で、国が決めた正式なものです。

ルールがあって

1 近くの銀行で【教育資金贈与特例】専用の通帳を祖父母が作る

2 作った通帳に500 万円を上限として振り込む(この時点で贈与開始)

3 孫が学費を払った領収書を銀行に持参する

4 銀行は支払った学費分のお金を通帳から出金してくれる

こんな感じで祖父母から贈与してくれたお金を教育資金として使う事ができます。

 

■使い方の大きな注意点?

・税務署に届出を出す必要はありません。銀行が代わりに届出をしてくれます

・お金を一度通帳に入れたら、解約する事はできません

・大学の下宿代や食費、光熱費等は学費に含まれません

・孫が30歳になった時に、通帳にお金が残っていた場合、贈与税がかかります

・令和3年の改正によって、相続税対策としては使えなくなりました

・祖父母の相続時に孫が2割増しで相続税を支払う事になる場合があります

 

■利用する前に必ず確認して下さい

地域によって学費の額は変りますが、平均 1000 万円/人といわれます。

しかし、今回の特例で使える学費は約 700 万円/人位なんです。

1500 万円贈与して 700 万円利用したとして、残りの 800 万円に対して 117 万円の贈与税

がかかってきて、しかも祖父母の相続税時には相続税が2割加算でかかってきます。

どうしても祖父母のお金を利用しなければ子供の学費が支払えない場合でも、贈与する

金額を間違えない様にしましょう!

 

★終活ジュニアお勧めポイント

支払いが困難な場合は、是非【奨学金】を利用しましょう!

高校より奨学金は利用できるので祖父母のお金を頼らなくても学校に行かせることは

できます。

私の経験から、奨学金を利用した子供は社会人になった時に圧倒的に金銭感覚の優れた

人になっています。子供の為にも奨学金を強くお勧めします。

祖父母の財産は、祖父母が亡くなった時に順番通り子供が相続する事が一番です。