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75回目のブログ 【今も間違っている贈与の話】

■知り合いから「相続税が節税できる贈与の方法」を聞いた方!

相談に来るなり、とても嬉しそうに開口一番

「先生、聞いてくれるか!」と言って話し始めました。

「先生 111 万円の贈与をして 1000 円の贈与税を納めたらいいんだって!」

私はこう聞き返しました。

「その方は専門家ですか? または専門家から聞いたと言いましたか?」

答えは NO でした。

この方に関わらず、いまだに信じている方が多いんです。

 

■絶対にしてはいけない相続税の節税は?

相続税の節税は子どもの為に行うものです。

子どもが困らないように、子どもに多くのお金を残す為

その節税で絶対にしてはいけない事が

お金の贈与です!!

理由は2つです。

 

■絶対に現金の贈与をしてはいけない2つの理由とは?

【一つ目】

法律が変わってかけこみの贈与が7年間認められなくなりました。

と言う事は、お金を贈与した後、7年間生きていなければ効果がありません。

「わしは大丈夫」と言うかもしれませんがその節税は不確定なものになってしまいます。

節税がダメなわけではなく、上手に子どもに迷惑をかけずに節税をするべきなんです。

 

【二つ目】

私たちの子どもが老後を迎える時には、全員地獄を迎えます。

子どもたちの老後は金銭的に年金だけでは全員生きていけない時代になってしまいます。

今、子どもたちにあげるお金をあぶく銭と言います。

そのお金は知らないうちに消えて老後まで残っていません。

本当に子どもたちが困るのは老後なんです。

老後に子どもたちは、私たちに手を差し伸べて、「助けて」と言うんです。

でもその時には私たちはいません。

 

母親が亡くなる時がちょうど子ども達の老後を迎える時です。

お父ちゃんお母ちゃんのお金は二人とも亡くなるまで夫婦で守り

お母ちゃんが亡くなる時に子どもたちの老後を救うために渡して下さい。

お母ちゃんの遺産を≪親からの形見分け≫と呼ぶんです。